アイルランドに来てから何度となくRyanairを利用して、ずっと気になってたのがプリントが必要か否か。
以前は確かに必要でした。
でもアレ?もしかしてもう必要じゃないんじゃない…?と思える事象がいくつかあったので、公式に問い合わせたところ、やはりもう必要ないとの事!
どうしてなのか詳しく掘り下げてみます。
ビザチェックが必要な場合
2021年以前とそれ以降の違い
以前は当日カウンターでビザチェックが必要な場合でもオンラインチェックイン後に発行されるpdfにはバーコードが付いていました。
それがそのまま搭乗券になっていたんです。
でも気がつけばいつの間にかビザチェックが必要な場合はそのpdfにバーコードが付かなくなっていました。
調べたところ、どうやら2021年にはなくなっていた模様。
そして「THIS IS NOT A BOARDING CARD」の文字。
でもそのpdfにはVisa Check欄とご丁寧にスタンプを押す場所があり、そこに下記のように明記されています。
You must go to the visa check/bag drop desk and have this document stamped before proceeding through security.
(セキュリティを通過する前に、ビザ チェック/手荷物預け入れデスクに行き、この書類にスタンプを押してもらう必要があります。)
このせいでバーコードがなく搭乗券じゃないとしてもこのpdfをプリントしてビザチェックデスクに持参するのだろうと、私を含む多くの人が思っていたと思います。
ですがいざビザチェックデスクへ出向いてこのpdfとパスポートを提出すると、すぐさまpdfはそのまま返され、その場でプリントされた搭乗券にビザチェックのスタンプが押されてパスポートと共に渡されます。
…アレ?このpdf必要あった?
公式へ問い合わせ
何度かこれを繰り返して疑問に思っていたので、公式に問い合わせた結果がこちら。
私「ビザチェック用にpdfドキュメントをプリントする必要はありますか?もうドキュメントにバーコードはないし、ビザチェックにデスクに行ったらスタッフが搭乗券をプリントしてそこにスタンプを押してくれます。もうそのドキュメントはプリントの必要がないように思うのですが」
Ryanair「ドキュメントとはチェックイン完了時に受け取るもののことでしょうか?」
私「はい、そうです。搭乗券ではないので何と呼ぶべきかわかりません」
Ryanair「プリントの必要はありませんが、念の為スマートフォンでそのドキュメントを持っておくのをお勧めします」
と言うことで、やはりもうプリントの必要なかったー!!
座席指定しないとフライトの24時間前からしかチェックインが出来ないので、その後にプリントしに行くのは結構バタバタで大変でした。
旅行先もホテルやホステルに泊まるならプリントしてもらえる可能性も高いですが、対応していないところもあるし、友人の家に泊まるとなったらどこかプリント出来るところを探さなければならず、旅行の最後に大慌てした人もいるのでは?
でももうその心配はいりません!
オンラインチェックインをしたら当日パスポートを持ってRyanairのビザチェックデスクに行くだけ。
念のため、pdfをスマホの画面にすぐ出せる状態にしておくとスムーズかもしれません。
なお、Travel Stack Exchangeというサイトの「go to check-in for visa check and boarding card」というスレッドで同じような疑問が出ていました。
ここに私が乗せたpdf搭乗券はデザインが古いですが、そちらには2023年現在のpdfと同じデザインのバーコード付きの搭乗券(要ビザチェック)も載っています。
これはややこしい!
手数料…という名の罰金
なぜ以前はプリントが必須だったのかと言えば、以前はpdfがそのまま搭乗券だったから。
「Boarding card re-issue fee」と言って搭乗券の再発行に€/£20の手数料がかかるので、ビザチェック時にそのpdf搭乗券をプリントして持参しなかったら搭乗券を再発行することになり、その手数料が取られていたのです。
でも現在はビザチェックが必要な場合に発行されるpdfは搭乗券ではありません。
搭乗券はビザチェックデスクで初めて発行してもらうので、再発行ではない為手数料はかからないのではないかと思います。
ビザチェックが必要ない場合
ではビザチェックが必要ない場合はどうでしょう?
(日本人もシェンゲン圏内移動とイギリス-アイルランド間の移動はビザチェック不要です)
pdf搭乗券
ブラウザでのオンラインチェックインを終えるとビザチェックが必要な時と同様にpdfが送られてきます。
こちらはpdf搭乗券です!
バーコードが付いていて、ビザチェックの項目や「THIS IS NOT A BOARDING CARD」の文字がないのが特徴。
この場合は預け荷物がなければカウンターに立ち寄らず空港に着いたらそのままセキュリティチェックへと進めます。
こちらは出来ればプリントするのが安心ですが、スマホなどの画面に表示してデジタル搭乗券としても使用出来ているようです。
ただし公式に利用出来るとの明言は見当たりません。
プリントするのは大変、でもスマホに表示するのでは不安…そんな場合はアプリを利用するのがオススメ!
モバイル搭乗券
日本のappストアにはRyanairのアプリはありませんが、appストアを欧州などのストアに切り替えるとRyanairのアプリがDL出来ます。
アプリでチェックインすると、ビザチェックが必要ない場合はそのままQRコードの付いたモバイル搭乗券が出てきます。
この画面がそのまま搭乗券になりますし、iPhoneであればWalletに追加することもでき、サイドボタンをダブルクリックですぐに搭乗券が出せます。
Apple watchを使用していればApple watchでの表示も出来ます。
なおビザチェックが必要な場合はチェックインカウンターに行って搭乗券を受け取るよう促す画面が出てきます。
QRコード等も付いていないので、この画面を搭乗券と勘違いすることはないでしょう。
スマホ等が電源切れて搭乗券を表示できない等の場合はカウンターで再発行が必要な為、Boarding card re-issue fee €/£20がかかってしまうので要注意!
それでもプリントが必要な時も!
こんな風に事前にプリントをする必要がほぼなくなった現在でもプリントが必要な場合があります。
それは特定の空港でモバイル搭乗券やデジタル搭乗券が利用出来ない為。
モバイル搭乗券(アプリ)が利用出来ない空港
- トルコ
- モロッコ
- イスラエル
- レバノン
- ケファロニア
日本人が上記の空港を使用する場合、必ずビザチェックが必要だと思うのでその場合はやはりプリントの必要はないように思いますが、同行者がEU市民の場合はpdf搭乗券のプリントが必要なのでその点お気をつけください!
2021年からビザチェックが必要な場合はビザチェック前に搭乗券を発行しない仕様になっていたようですが、おそらく以前はビザチェックなしでも手元に搭乗券があったので、ビザチェックが必要と気付かずそのままビザチェックを受けずにセキュリティを通過してしまって、いざ搭乗の段階でビザチェックを受けていないのに気付いたなどのトラブルがたくさんあったのでしょうね。
そのトラブルを回避するためにこのように仕様変更になったのではないかなと思います。
お陰でプリントの必要がなくなって万々歳です!
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