【🇮🇪アイルランド】オススメのバンド・ミュージシャン

アイルランドに語学留学に来ている私がアイルランドに最初に興味を持ったきっかけをくれたのはあるアイリッシュバンド。

こっちに来て気づけばアイルランドやUKのミュージシャンの音楽ばかり聞いています。

やっぱりその場の空気に合う音楽が作られるのだなと、耳だけでなく五感で音楽を楽しんでいるような気分。

そんなわけで今回は私の好きなアイリッシュバンドやアイリッシュミュージシャンをご紹介!

これを読めばあなたもアイリッシュミュージック通になれます。

…嘘です。めちゃくちゃ偏ってます。笑

 

でもこれを読めば私がアイルランドに惹かれた理由が少し分かってもらえるかも?

 

個人的オススメのアイリッシュバンド・ミュージシャン

KODALINE

私の周りの人々にはそろそろ知れ渡っている私のお気に入りバンドがKODALINE(コーダライン)。

DublinのSwords(ソーズ)で結成されたオルタナティブロックバンド。

2013年にSUMMER SONICで初来日したのをきっかけに好きになって、気づけばもうすぐ10年になります。

 

日本ではあまり有名ではないですが、彼らの一番人気のこの「All I Want」という曲は『テラスハウス』でBGMとして使われていたのと、映画『きっと、星のせいじゃない』の主題歌で使われていたので耳にしたことがある人もいるかも?(と思ったら日本版はAAAが主題歌でした…涙)

またトロピカルサウンドで有名なKygoとコラボした「Kygo – Raging ft. Kodaline」も街中で結構流れていたので知名度は高めかもしれません。

 

叙情的で壮大でエモい美メロロックやフォーク調のアップテンポな曲、ポップでキャッチーな曲などもあるので、ぜひ聴いてもらいたい。

メンバーが幼少期に聖歌隊で歌っていただけあって、コーラスワークがとても美しく見事。

寂しさや切なさに寄り添ってくれて、時にはそんな時もあるよと許して受け入れてくれて優しさで包んでくれるバンドです。

オススメ曲:「Love Will Set You Free」「The One」「Love Like This」「Sometimes」など

 

The Cranberries

The Cranberries(ザ・クランベリーズ)は私が10代の頃、当時大好きだったバンドがライブ登場時にかけるSEに使用していた影響で初めて自ら聴いた洋楽。

1989年にLimerick(リムリック)で結成された女性ボーカルバンド。

途中活動休止を挟み、2018年にボーカルのドロレス・オリオーダンが亡くなった1年後の2019年に解散。

 

一番有名なのはおそらくこの北アイルランド問題を題材にした「zombie」という曲。

そのカリスマ性と力強く独特でクセになる歌声で放つ、メッセージ性の強い歌詞が刺さる。

同じくリムリック出身のマイケル・D・ヒギンス大統領がドロレスの死に「アイルランドの音楽界にとって大きな損失だ」と声明を出すぐらい、アイルランドで多大な影響力を持つバンドだったのではないかと思います。

人の、特に女性の強さやカッコ良さを魅せてくれて、色々な物事に立ち向かう勇気を与えてくれるバンドです。

オススメ曲:「Linger」「Just My Imagination」「Dreams」「Salvation」など

 

The Script

*2023/05/09追記

ギタリストのMark Sheehanが短い闘病の末、2023/04/14に永眠されたそうです。

ご冥福をお祈りいたします。

Dublin出身のスリーピースバンドThe Script(ザ・スクリプト)。

メンバーのうち二人はこのバンドの前にアメリカのプロデュースやソングライティングのチームで活動し、Britney SpearsやBoyz II Men、TLCなどに曲を書いたりプロデュースをしていたという珍しい経歴を持っています。

バンド結成後はそんな二人のうちの1人、ボーカルのダニーがUKのオーディション番組の審査員を務めたのをきっかけにさらに人気に火が点いたよう。

 

そのオーディション番組で一緒に審査員を務めていたWill I Amとコラボしたこの「Hall of Fame」が恐らく一番の人気曲。

心地よいメロディと爽やかな歌声で意外とグサッとくる歌詞を歌っています。

それが人間の強かさを感じるようで好きです。

 

オススメ曲:「Superheroes」「The Last Time」「I want It All」「Written In The Scars」など

 

Enya

アイルランド北部の北アイルランドに属さないアルスター地方3県のうちの1つ、Donegal(ドニゴール)のGweedore(グウィドー)で音楽一家に生まれたEnya(エンヤ)。

グウィドーはアイルランドでも数少ないアイリッシュゲール語が話されるゲールタハトと呼ばれる地域で、Enya自身の名前も本来はEithneと書くんだそう。

自身の兄姉や家族で構成されるバンド・Clannad(クラナド)で2年間キーボードとコーラスを務めた後、ソロ活動を開始し、ニューエイジやヒーリングミュージックの代表的なミュージシャンとなりました。

ラルクファンには実はお馴染みのエンヤ。

と言うのもラルクのライブ終演後に毎回彼女の曲が流れるんです。

まるでライブ後の興奮と高揚を、綿密に計算された音の層と彼女の美しい歌声が包み込んで私たちの心のうちに留まらせてくれるようで、お陰で私は彼女の歌を聴く度にその高揚感が蘇るようになっています。

 

なお、ご実家はLeo’s Tavernというアイリッシュミュージックパブで、現在もエンヤの弟さんが経営されているようです。

アイルランドに住んでいるうちに訪れたい!(誰か一緒に行きませんか?)

オススメ曲:「Book of Days」「Anywhere Is」「Only Time」「Caribbean Blue」など

 

Glen Hansard

KODALINEと出会ってからアイルランドに興味を持ち、そこで出会ったのが『Once ダブリンの街角で』という映画。

その映画の主人公の”男”を演じたのが彼、DublinのBallymum(バリーマン)育ちのGlen Hansard(グレン・ハンサード)。

実は監督のJohn Carney(ジョン・カーニー)氏は彼のバンドThe Framesで2年間ベースを弾いていたんだとか。

 

そんな映画の為に作られて共演者のMarketa Irglova(マルケタ・イルグロヴァ)と共に歌ったこの曲でアカデミー楽曲賞を受賞。

彼の魂込めて歌い上げる様と歌声がめちゃめちゃカッコいいです。

カッコよくないのにとってもカッコいい。

 

本当に単純に真っ直ぐに音楽が大好きで、その力を信じているんだろうなというのが伝わって来ます。

オススメ曲:「When Your Mind’s Made Up」「Say It To Me Now」「Take Heart (feat. Ukrainian Action & Marketa Irglova)」など

 

Hozier

Wicklow(ウィックロー)のBray(ブレイ)で音楽家の家庭に生まれたシンガーソングライター。

198cmの長身にカーリーなロングヘアがトレードマークで、デビュー前はトリニティ・オーケストラや合唱団に加入していたHozier(ホージア)。

デビュー曲にして大ヒットした「Take Me To Church」は2015年のグラミー賞最優秀楽曲賞にもノミネート。

Ed SheeranやOneRepublicなどにカバーされ、一般人のみならず色々なミュージシャンからも高評価を受けているミュージシャンです。

 

また音楽家の家に生まれただけあって様々な楽器を操るマルチ楽器奏者でもあります。

残念ながら日本ではあまり知名度が高くないようですが、今回取り上げたアーティストの中では世界で最も聴かれているアーティストです。(2023/01現在 Spotify調べ)

 

深みのあるでもクリアな歌声で渋く歌う姿がとってもセクシー。

そして歌詞は社会問題や宗教感など、彼の価値観や思想が色濃く反映されてとても深いです。

 

オススメ曲:「Work Song」「From Eden」「Someone New」「Movement」など

 

Westlife

Sligo(スライゴ)やDublin出身のメンバーから成るボーカルグループ。

実は私はアイルランドに来るまで彼らを知りませんでした。汗

 

ボーイバンドが流行った90年代の後半に結成された5人組グループで、2004年に1人脱退して4人になったのち2012年に一度解散されたものの2018年に再結成。

現在もライブを精力的に行なっていて、ダブリンバスで何度彼らのライブの広告を目にしたことか。

そうして何となく見聞きするようになって聴いてみたら、あ、素敵。

KODALINEの最大の魅力が彼らのコーラスワークだと思っているぐらいなので、歌声が重なるのが元々好きなんでしょうね。

今はボーイバンドとは呼び難い40sな彼らですが、嬉しくなるぐらいしっかり現役です。

先日のNYF(New Year Festival)でもトリを務めた彼ら。

残念ながらメンバーの一人が肺炎で3人での出演でしたが、大役を見事にこなすイケおじとまだ言い難いイケメン達でした。

 

KODALINEのボーカルSteveが若い頃、Westlifeのバックコーラスを務めたことがあるそう。しかもWestlifeの新しいアルバムに仲良しのミュージシャンとプロデューサーと共作した楽曲を2曲提供しています。

 

オススメ曲:「My Love」「End of Time」「Always With Me」「World Of Our Own」など

 

Snow Patrol

アイルランドではなく、北アイルランドとスコットランド出身のメンバーからなるバンド・Snow Patrol(スノウ・パトロール)

他でもよくアイリッシュバンドとして紹介されているのを見るので、ここでもアイルランド島出身という事で紹介させてください。

アイルランドではなくスコットランドのグラスゴーで大学の同級生同士で結成されたバンド。

上で紹介している一番の人気曲であろう「Chasing Cars」は日本でも『テラスハウス』のエンディング曲として使われていたので聴いたことある人もいるのでは?

 

これまでに英マーキュリー音楽賞、グラミー賞、そしてMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードにノミネートされ、3作目の『Final Straw』は、2005年にアイヴァー・ノヴェロ賞を受賞と高い評価を受けているバンドです。

 

コロナ禍になる直前のSUMMER SONIC 2019で13年ぶりに来日し、アコースティックセットで演奏された壮大で美しい情景が今も目に耳に浮かびます。

 

オススメ曲:「Run」「Just Say Yes」「This Isn’t Everything You Are」「Called Out In The Dark」など

 

Rend Collective

スノパト入れたので、こっちもちゃっかり入れさせてもらいます。笑

北アイルランド、Bangor(バンガー)で結成されたクリスチャンアイリッシュフォークワーシップバンドRend Collective(レンド・コレクティヴ)

ワーシップ(Worship)とは「宗教的崇拝・礼拝」といった意味で、ワーシップソングは主に向かって歌う歌なんだそう。

北アイルランドという宗教に敏感な土地に生まれ育ったからこその信念なのかなと思うけど、じゃあバンドがカトリックなのかプロテスタントなのかと思えば「We are neither Protestant nor Catholic, but we are followers of Jesus. And that can be whatever」だそう。

これこそが信者のあるべき姿のような気がします。

 

こういうことを書いたら何かすごい背景のバンドだなって臆してしまうかもしれないけど、そんなの関係なしにアイリッシュフォーク要素たっぷりの曲調が素敵なのでぜひ。

そしてこれを書くに当たって知ったのですが、彼ら日本デビューしてなかった

 

オススメ曲: 「My Lighthouse」「Counting Every Blessing」「YOUR NAME IS POWER」「Resurrection Day」など

 

まだまだアイリッシュの素敵なアーティストはたくさんいますが、ここでは特に私のお気に入りのアーティストたちを紹介させてもらいました。

ぜひ聴いてみてもらえたら嬉しいです。

 

そしてこういった音楽が好きな方々はぜひとも仲良くしてください😊🙏

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